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▼高津和彦コラム

声の印象で「周りの目」が変わる

監修/高津和彦
取材・文/今城裕実
画像提供/ベストスピーカー


 1.声は無意識に作用する


今回の『KZ-plus』は、読者の方に「声の重要さ」について、お話しします。
途中、ちょっとした遊びのプログラムもありますので、最後まで読んでいって下さいね。

「メラビアンの法則」を、ご存知でしょうか?
アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが実験し提唱したもので、コミュニケーションのうえで人に影響を与えるものは


▲ ベストスピーカーでのボイストレーニング風景

・ 言語情報(内容)--------7%
・ 聴覚情報(声や口調)----38%
・ 視覚情報(外観)--------55%

の割合だという、別名「7-38-55のルール」とも言われる法則です。


これを聞いて、たいていの人は「なんだ、半分以上は見た目で決まるのか」と思うでしょう。 ところが、視覚と聴覚では情報の質に大きな違いがあるんです。
これを見落としては大変。
それは、聴覚が無意識に働きかける情報量が非常に多く、それが他の感覚ともリンクしているということ。

ちょっと話はそれますが、うちの女性スタッフたちがよく言うんですよ。
見た目がかっこいい人の声を聞いた時に、嫌いなタイプの声だと途端にガッカリして興味がなくなるけど、始めは何とも思わなかった人の声が素敵だと、どんどんかっこよく見えてくる、と。(笑)


「音声」という要素は、視覚情報まで書き換えてしまうことがあるんです。
例えば、目を閉じてうたた寝をしている時に、周りから聞こえてきた音に影響されて夢を見たことはありませんか?
うとうとしながらラジオを聴いていて、ハワイアンの音楽が流れてきたら夢の中で南の島に行った、というような経験。
目は何も見ていないはずなのに、視覚情報をゼロから作り上げてしまうほど聴覚は脳に強く働きかけているんです。

この「音声」の情報がおよぼす影響は、見た目に限ったことではありません。
なんと、あなたの「性格」や「社会的な立場」まで、相手に情報として伝えているんです。しかも、その情報が「正しい」とは限らない!
あなたも、人の声や話し方から「何だか気が弱そう」「頭がよさそうな感じ」「バリバリ仕事ができるんじゃないかな」など、いろいろな印象を受けるでしょう?
その人が、ケンカをしたところ・テストを受けたところ・仕事をしているところを、全く見たことがなかったとしても!




 2.声の印象パターンは、共有されている


人は、様々な人と出会ったりテレビや映画などの情報を見聞きしているうちに、「こういう人は、こんな声・こんな話し方」という認識パターンを作り上げています。 そして、その認識パターンは一般的にだいたいの人が同じものを共有しています。

ちょっと、試してみましょう。


次のような海外ドラマの一場面があったとして―――日本語吹き替え版を作る場合、下の候補の中から役にピッタリだと思う声の人を選んでみて下さい。 このアンケートは結果がすぐに反映されるので、他の人たちの意見もグラフで見ることができます。

場面設定の文をよく読んで、声のキャスティングを考えて下さい。

どうでしょう?
結果を見る前にこれを書いていますが、恐らくイタズラ以外で(D)や(E)に投票した人はいないんじゃないでしょうか?
こんな風に吹き替えキャスティングをやってみると、声や話し方が「性格」や「社会的な立場」まで相手に想像させてしまうということがわかりますね。

では、男性編もやってみましょう。

いかがでしたか? あなたが選んだ人は、やや低めのしっかりした声・あまり早くない話し方ではないでしょうか。

「こういう人は、こんな声・こんな話し方」という認識パターンが、一般的に共有されていることがおわかりになったと思います。
もしかしたら、あなた自身も声や話し方によって、知らず知らずのうちに面識の浅い人たちから「こんな人」というレッテルを貼られているかもしれません。




 3.声の印象は、変えられる



▲ 発声のメカニズムを解説する高津講師

さて、ここからが重要!
発想を逆にして下さい――つまり、声や話し方を変えれば、あなたを見る「周りの目」は変えることができるんです。

特にビジネスの場面では、「好印象」と認識される声・話し方にはハッキリしたパターンがあります。
そのパターンに近づくためには、できることなら話し方における発声・滑舌の指導経験・加えてビジネスの経験も豊富なトレーナーのもとでボイストレーニング・滑舌練習を行うのがベストです。
(歌唱専門のボイストレーナーやマナーの講師では、やや方向性が違います)


「でも、視覚が55%もあるじゃないか」と思うかもしれません。

しかし、上の1章でも述べたように、聴覚情報は確かに外観イメージに影響を与えます。
それに、発声・滑舌訓練によって変わるのは声だけではないんです。
実は、「よくとおる声」を獲得するトレーニングを行うと、ものすごい「おまけ」が付いてくるんです。


それは「姿勢」と「表情」。

発声の指導では、まず第一に姿勢を整えることから始めます。細かな指導ポイントはいくつかありますが、簡単にいえば「背筋を伸ばす」のが基本。 知らず知らずのうちに姿勢が悪くなっている人がとても多いので、これを改善するだけでも外観に変化が現れます。
背筋が伸び、顔が上がっていると、明るく活動的に見えます。身長が高くなったように見える人も少なくありません。

次に、表情。発声や滑舌のトレーニングでは、顔の表情筋、特に口の周辺を大きく動かします。
これによって、口角が上がり、表情がイキイキとしてきます。

ベストスピーカー講座の様子
▲ ベストスピーカーでの
トレーニングの様子。


ベストスピーカー・ベストプレゼンの講座では、発声・滑舌トレーニングの際に「ビジネスマンとして」プラスに作用する立ち方や、外観で注意すべきポイントも指導しています。
これによって、トレーニングのビフォーアフターが大きく違ってきます。


ボイストレーニングが、ほんとうは世間で思われている以上に奥が深いということがおわかりいただけたでしょうか?
ただ単に「大きな声を出す」のとは、まったく違うんです。

声と話し方で、あなたに対する周りの目は大きく変わってきます。
鏡に向かって服装やヘアスタイルを整えると同じように、いえ、それ以上に、自分の声を磨くことに興味を持って下さい!



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