スピーチトレーナー高津和彦 公式ウェブサイト
お問い合わせ(ベストスピーカー教育研究所)

東京オフィス TEL:03-6417-1747

大阪オフィス TEL:06-6633-3417

 

高 津 流

ワンランクアップの
      仕事術

仕事がおもしろくなる!
今より上を目指すビジネスパーソンにぜひ読んでほしいメールマガジン。購読無料。

E-mail

少人数制1日集中話し方セミナー「ベストスピーカー」 少人数制プレゼンテーションセミナー「ベストプレゼン」

 TOPWEBマガジン『KZ-plus』 > 原因は滑舌?――機械(siri)はわかってくれるのに、人間に伝わらない理由







▼高津和彦コラム

原因は滑舌?――機械(siri)はわかってくれるのに、人間に伝わらない理由

監修/高津和彦
取材・文/今城裕実


iphone4sの音声認識機能、siriの日本語版が話題になっていますね。
もう試されたでしょうか?
音声認識の精度もずいぶんよくなって、一昔前のカーナビのように入力がうまくいかないということも少なくなりました。
そのうち家電もどんどん、声で命令する時代になるのかもしれません。

しかし、iphoneには認識してもらえるのに、相手が人間だと「え?なに?」と聞き取ってもらえない人がいます。
それも、少なからずいます。

ベストスピーカー・ベストプレゼンでは、受講生の方が話し癖やウィークポイントを自分自身で知るために、話す様子を1人ずつ録画してご覧いただいています。
それを見ると、たいていの方はこう言います。
「こんなに聞こえづらい話し方だと思わなかった!」と。

ベストスピーカー・ベストプレゼンを訪れる方に、どこを直したいかを受講前に質問すると「滑舌が悪いのを直したい」という答えが返ってくる確率が非常に高いことに驚きます。
しかし、実際には滑舌よりも、根本的な「ボリューム不足」であることが圧倒的に多いのです。

実は、はっきりと音声は聞こえているのに、何を言っているのかわからないほど滑舌が悪いというケースは、そんなに多くはありません。滅多にないと言っていいほどです。
例えば、お酒に酔ってろれつの回らない人が大きな声で話していたら、滑舌は悪くても言っている内容は何となく伝わりますよね?
それは、聞く側の脳が、不明瞭な部分を補って意味を解釈するからです。

でも、ボリュームが小さかったら、どうでしょうか?
聞こえない部分が多すぎて、補いようがありません。結果、何を言っているのかわからない、となります。
しかし、相手からは「聞こえない」ではなく、「何を言っているかわからない」と言われるので、声ではなく滑舌に問題があると思ってしまうのです。

ベストスピーカーがセミナーを事業化してから8年になりますが、年々、声の小さい人が多くなっていると感じます。
特に、声の大きな若い人が減りました。
考えてみれば、当然のことでしょう。
今の若い人たちは「話す機会」も「話す量」も、昔に比べて随分と少ないはずですから。

まず、子どもの数が違います。 子ども同士で遊ぶ時間は減り、大人と話す時間が多くなりました。
当然、話す声のボリュームは大人と話す方が小さいでしょう。
大声を上げて、遊べる場所・時間も少なくなりました。 その代わり、動かず静かに遊べるゲームができました。
買い物をするにしても、レジや自動販売機なら、何も話さなくても大丈夫。
昔なら、知らない人でも道で会ったら大きな声で挨拶しなさい、と言われていたのが、逆に知らない人に声をかけてはいけないと言われるようになりました。
携帯電話が爆発的に普及したのは2000年頃。
つまり、現在二十歳の人が中高生になる頃には、もうカラー液晶でカメラ機能付きの携帯が当たり前だったのです。友人との交流は、通話よりも料金の安いメールが中心になりました。
それがいい・悪いという話ではありません。 単なる事実として、彼らはそういう環境で育ってきたのです。

こうしてみると、20代の人たちは、幼少期〜社会人になるまでに「大きな声で話した時間」が、それより上の世代に比べてとても少ないのではないでしょうか。
運動部の練習やカラオケでなら、大きな声を出していたかもしれません。 が、掛け声・歌声と、話す声とは違います。
ちゃんと声を出して話す状況が日常的にある、ということが「普段の話し声」を大きくするのです。

この「普段の話し声」が小さくなる現象は、上の年齢層でも少しずつ増えています。
近年、社会人であっても声を出す機会はずいぶんと少なくなりました。
営業職やサービス職でもない限り、黙ってパソコンや機械に向かう時間が増え、電話をする時間が減りました。営業でさえ、パソコン普及前に比べれば、話す時間は減っています。

話題を最初に戻しますが、こうした「普段の声」が小さいことが原因で話が伝わらないのを、「悪いのは滑舌」と思い込んでいる人がとても多いのです。
しかしこれは逆に、「声」を改善することで、悩みの大部分を解決できる可能性が高いということでもあります。
例えば、「シャ・シュ・ショ」の音が入った言葉がうまく話せないという場合でも、「舌が回らない・噛んでしまう」のではなくて、「シャ・シュ・ショ」の音での発声がしっかりできていないだけというケースが多々あります。
この場合、ほとんどの人はボイストレーニングで発声のコツをつかめば短時間で解消します。
siriやカーナビなどの音声入力ができるのに、人と話していて「え?」と聞き返されることが多い人は、発音よりも発声(ボリューム)に注目して下さい。


もうすぐ春。
新入社員は先輩に、「いま何て言ったの?」と言われないように。
先輩は新入社員に、「すみません、もう一度言って下さい」と言わせないように。

声をしっかり、鍛えましょう!



▲ ページ上に


プロフィール   著書紹介   スピーチトレーナー個人レッスン   研修内製化支援コンサルティング   講演依頼   研修依頼  
WEBマガジン『KZ-plus』   WEBマガジン『威風堂々』   高津メソッド   マスコミ取材   画像・動画集  
ベストスピーカー   ベストプレゼン   お問合せ                * トップへ戻る

東京オフィス 〒143-0025 東京都大田区南馬込5-35-6 TEL:03-6417-1747
大阪オフィス 〒542-0073 大阪市中央区日本橋2-1-19 TEL:06-6633-3417

©2004 株式会社ベストスピーカー教育研究所