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 TOPWEBマガジン『KZ-plus』 > インタビュー「プレゼンがうまくなる魔法(2)」







▼高津和彦インタビュー

プレゼンがうまくなる魔法2

取材・構成/今城裕実
撮影/北尾浩幸

今城: 「プレゼンがうまくなる魔法」の第2段階も、誰にでもすぐ実行できることですか?
高津: ええ、ちょっとプレゼンに対する視点というか、意識を変えるだけです。

『あなたのプレゼンは、あなたのものだ』ということを、肝に銘じて下さい。
今城: あの、すみません。すごく普通に聞こえるんですが。
高津: そうです。普通のことなんですよ。でも、意外とわかっていない人が多い。
ところで、あなたはプレゼンの主役は何だと思いますか?
今城: それはやはり、プレゼンする「もの」じゃないでしょうか。
高津: じゃあ、プレゼンなんてやらずに説明のパネルでも用意して商品を展示するなり、サービスを説明したDVDでも見てもらえばいいじゃないですか。
今城: あ、そうか・・・つまり、プレゼンの主役はプレゼンター自身だということですか?
高津: 大正解! これに気づかないでいると、凝りに凝った資料を用意したら聞き手はみんな資料を読むのに夢中で、全然プレゼンにならなかったり・・・といった事態をまねくわけです。

他の誰でもない、あなたがプレゼンターとして選ばれた。ということは、他の誰がやるよりも、いいプレゼンを期待されているんです。
というか、いいプレゼンをしなくちゃ選ばれなかった人に申し訳ないし、失礼でしょう。こうなったら気合入れないと!

しかもね、僕が『主役はあなた』ではなくて『あなたのプレゼンは、あなたのものだ』と言ったのは、こういうこと―― つまり主役(=キャスト)であると同時に、脚本・演出など全てを含めた「総合プロデューサー」なんだよ、ということなんです。
今城: なるほど、だから『あなたのプレゼンは、あなたのものだ』なんですね。
高津: そうです。第1段階での「入れこみ」を、カタチにして伝えるための総合プロデュースです。

プレゼンの技術はよく知っていて身についているのに、どうも訴える力が弱い、という人がいます。
それは、手段を尽くすことと目的を達成することとを混同して、写真や、パワーポイントのスライドや、紙資料を丁寧に作りこんでいくことが「すごいプレゼン」と思ってしまった人たちなんです。

そういった写真・スライド・資料は、「入れこみ」を伝えるという目的のための小道具にすぎない。
プレゼンの中心にいるべきは、プレゼンターであるあなた自身。写真でも、パワーポイントでも、資料でもない。

ついつい、そういう小道具が立派でないと安心できない人も多いんですが、総合プロデューサーの観点から、小道具が立派すぎて目的達成の妨げになると判断したら、バッサリ切り捨てるような英断が必要なこともあるんです。

プロデューサーはあなた、脚本・演出もあなた、そして主役を務めるのもあなた、です。
今城: 言われてみると、これまで「小道具」を充実させて安心していたような気がします。
高津: 多いですよ、そういう人。というか、パワーポイントを作って発表するのがプレゼンだと思っている人も多いですし。
もっと俯瞰的な視点で、プレゼンを捉えてほしいですね。

それに、発表する自分に対して、もっと高いレベルを要求してもらいたい。
総合プロデューサーが、主役に「ま、そんなもんでいいよ」ってことはないでしょう。
今城: プレゼンの話し方や、立ち居ふるまいに対してですか?
高津: そうです。
例えば「入れこみを伝える」という目的で話すなら、意味のないへりくだりことば(させていただく〜)、ぼやかしことば(といったカタチとなって〜)、繕い言葉(ではないのかなぁ〜と思っている〜)などは、プレゼンを台無しにする以外の何者でもない。

丁寧な言葉で流暢に話すのが「かっこいいプレゼン」と思う人も多いでしょうが、ムダをそぎ落とした言葉でシンプルに、メリハリをつけて話す方がずっと相手の気持ちをひきつけられるし、印象に残るんですよ。
今城: 丁寧な言葉で、よどみなく話す方が優秀ではないのですか? 相手にも好印象を与えると思いますが・・・
高津: ところがところが! それが実は、大きな落とし穴なんです!

かっこいいプレゼンター、頭が切れるプレゼンターになろうとして、自分で自分のプレゼンを台無しにしてしまうことがあるんです。
さっき話したのが「いい魔法」だとするなら、これは「プレゼンをダメにする悪い魔法」です!

これにかかると、いいプレゼンができなくなるんですが・・・この悪い魔法にかかっている人、多いんですよ。
自分で「プレゼンがうまい」と思っている人の中にも、います!

>> プレゼンがうまくなる魔法(3) へ続く



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