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▼高津和彦コラム

説明できない技術者たち(3)

監修/高津和彦
取材・文/今城裕実


そして、第三段階。
他者が「わからない」ということを想像させる。

技術職の人は、当然のことながら論理的に物事をとらえ考える力に秀でた人がほとんどです。
しかし、人前で話す・説明するとなると、これが逆に妨げとなる場合が往々にしてあるのです。
つまり、自分がわかっているから簡単な説明をせずに飛ばす、用語の解説をしない、相手の理解を待たず話を進める、ということが頻繁に起こってきます。
聞き手を把握するところから始める、という初歩的なことを無視してしまう人が少なくありません。

特に学生の場合、教授やゼミの学生同士など、お互いに「わかっている」ことを当然として話をすることに慣れてしまっています。
話の構成方法や、プレゼンツールの使い方を学ぶよりも先に、誰でもわかる平易な言葉を使って、どんな相手にでも理解させられる力、聞き手への共感力・洞察力を養う方が重要です。

第四段階は、サービス精神。

思考が論理的であるがために、表現力に乏しくなることがしばしばあります。
頭がいい人は、理路整然と話します。

ところが。人間は、興味を持っている事柄については積極的に目や耳から情報を取り込み、記憶に残しますが、興味がわかなければあっさり聞き流してしまいます。
要するに、どんなに「きちんとした説明」をしても、相手が退屈だと感じればその理解度は格段に下がり、記憶に残りません。これでは、せっかく話しても無駄になります。

そうならないために、抑揚・例え・アクション・その他、表現を豊かにする様々な手法があります。
もともと恥ずかしがり屋な技術職の人は、オーバーなアクションや表現をあまりせず、事実を淡々と話します。
しかし、説明やプレゼンの到達点は、自分がきちんと説明・プレゼンすること、ではありません。
聞き手が興味を持ち、耳を傾け、理解・納得・行動に至って初めて、「できた」ことになるのです。

(1)理解・(2)基礎トレ・(3)想像力・(4)サービス精神。
技術職の人に説明力・プレゼン力の訓練を行う上で、特に意識すべきなのは以上の四点です。

高津氏のセミナーを訪れる社会人の技術者たちは、一様に「切羽詰まって」います。
営業に同行して説明したが、わかってもらえない。
プレゼンを何度かやらされたが、全然ダメだと言われる。
説明会を任されたが、どうしていいかわからない。
果ては、昇格試験(面接)に何度も落ちる――

全員、「話す」という技術について何のトレーニングも受けてこなかった結果です。
母国語で話すということは、その気になれば誰でもできる、特に訓練の必要などない、そう思っている人がほとんどでしょう。が、いざその場面になっても、簡単にできるものではありません。
ここまで書いてきたように、ただ「スペックや機能を述べる」こととは別次元のスキルだからです。

ITや工業技術のスキルに加えて、いま技術者たちには「説明力・プレゼン力」が求められています。技術者だから専門的知識さえあればいい、という時代ではなくなりました。
企業内においても、独立開業するにしても、説明力・プレゼン力を持たない技術者が生き残るのは難しくなっています。

だからこそ、工業大学にプレゼンテーションの授業が必要なのです。
社会人になって困った場面に遭遇してから、ベストスピーカー・ベストプレゼンのようなところへ駆け込むよりも、学生のうちに身につける――専門知識+プレゼン=まさしく鬼に金棒。

プレゼン力の向上は、コミュニケーション力・人間力の向上でもあります。
こうしたスキルの高い技術者が増えれば、わかりやすく使いやすいユーザーインターフェースを備えた、生活を豊かにするモノを開発してくれるに違いありません。

技術者と生活者の距離をもっと近づけるために、説明力・プレゼン力はこれからもさらに必要性が高まっていくことになるでしょう。


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