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▼高津和彦インタビュー

プレゼン緊張あがり解消法2

取材・構成/今城裕実
撮影/北尾浩幸

今城: なるほど、それが外圧ですね。
しかし、その外圧を無意識に感じてて、何が外圧のもとになっているかわからない場合には、
それに対処できないんじゃないでしょうか?
高津: 確かにそうですね。
でも、考えてみて下さい。あなたがプレゼンをするとして、緊張の原因がわかったところで、どこまで対処できますか?
明るすぎることがプレッシャーの元なら、「ちょっと照明を落として」と言えるかもしれません。
でも、カーテンの色を変えてとか、聴衆の人数を減らして、なんて言えないでしょ?
今城: ああ、そうか…じゃあ外圧の原因が特定できても、あまり意味はないんですね。
高津: まあ、自分はこういう理由で緊張しやすいんだなということを知っている方がいい場合もありますが。
でも、さっきも言ったように、外圧はあなたを取り巻くすべてから発せられていて、複合的に緊張の元になっていることも多いんです。だから、それら1つ1つに対処はできません。
今城: うーん…緊張の元を取り除くことはできないんですね。じゃあ、どうすればいいんでしょう?
高津:

今城:

高津:


今城:

高津:

だから、ここで「内圧」が大事になってくるんですよ。

内圧が? ええと、自己から発する方のエネルギー、でしたよね。

そうです。
内圧と外圧の差…つまり、内圧より外圧が高い時に緊張すると言いましたよね?
だから、外圧の原因がなんであれ、それを内圧が上回れば問題ないんですよ。

ええ! そんな簡単なことなんですか!?

簡単なようで、そうでもないんですけどね(笑)

要は「外圧<内圧」の状態を作り出す。
例えば、緊張しないように、いつも飲んでいる飲み物を持参する人や、ふだん使っているフレグランスをつけたハンカチのにおいを嗅ぐ人がいますよね?
これは、自分が感じている外圧要因を打ち消して「いつもの状態」に近づけようとしている。

つまり、外圧を下げようとしているんです。これで「外圧<内圧」状態を作ろうとしているわけです。

今城: 大事な場面の前に、家族の写真を見たりする人もいますよね? あれも、そういうことですか?
高津: ええ、そうです。
でも、プレゼンやスピーチの場合は、ある程度慣れている人でなければ、この方法はあまり高い効果が得られません。
いつもの味や香りで心頭滅却――つまり、外圧要因を打消しきる、という結果には程遠い。
今城: そうですね。
それで緊張が低くなるとしても、ほんのちょっとですし…下手をすると「これでも緊張がおさまらない!」ってことに、さらに緊張してしまいます。
高津: ええ。
多少、プレゼンやスピーチに慣れている人でも、その時その場の条件が変わると緊張してしまいますし、そうした「ジンクス」のようなもので外圧を下げることには、あまり期待しない方がいいですね。
人前で話すのに慣れているはずなのに、高い舞台に上げられて聴衆との距離や高さの違いで緊張したり、カメラがあるとダメになったり、聴衆の顔ぶれがいつもは男性ばかりなのに女性ばかりになるとあがったり、そんなことはいくらでもありますから。

>> プレゼン緊張あがり解消法(3) へ続く



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